メテオラ(ギリシャ)
ギリシャ北西部にそびえる奇岩群の上に建つ修道院共同体。このメテオラは、ギリシア正教の修道院の文化的な価値とともに周囲の自然が織りなす風景の美しさでも知られており、複合遺産として登録されている。
メテオラまでのバスは一日に2本しかない。 9時のバスに乗り遅れると13時までないという状況だ。 こんなに有名な観光地なのになぜそんなにバスが少ないのか、このときは疑問におもっていたが後で答えは見つかった。
一日に2本しかないにも関わらず、乗客はバスの定員の半分に満たなかった。 バスは坂道を登って山の頂上にあるひとつの修道院の前で泊まった。 そこには、何台もの観光バスが道路に縦列駐車していた。 ほとんどの人は観光バスのツアーで訪れるので、公共のバスを利用する人がほとんどいないのだろう。
6つある代表的な修道院のうちで最大の大メテオロン修道院の前にバスは止まった。
ここには1483年から1552年の間に作成された壁画が残っている。
そこからは徒歩で移動。他に歩いている人はいなかったが、歩いてる途中から見る風景もすばらしかった。
ヴァルラアム修道院は大メテオロンのすぐ隣に立つ修道院で、フランゴス・カテラノスによるフレスコ画が残っている。
ルサヌ修道院と聖ステファノス修道院は、女子修道院になっている。
そのほかに代表的なものに、聖ニコラオス・アナパフサス修道院、アギア・トリアダ修道院がある。
修道院はそれぞれ急な階段を登っていかなくてはならず疲れたが、 昔の人も厳しかったのか、ロープで釣り上げて上まで登っていたようだ。 帰りは山道をカランバカまで歩いて下って帰った。
夜には岩肌がライトアップされていた。
世界遺産情報
Meteora
登録区分 複合遺産
登録基準 1,2,4,5,7
登録年 1988年
アクセス
アテネから起点の町であるカランバカへはバスや電車でアクセスできる。電車の場合約4時間半、遅れることもある。カランバカからはツアーやタクシーのチャーターをしない場合は一日2本のバスで行くことになる。その後は徒歩での移動となるため一通り見ようと思うと丸一日は必要。行きはバスで行き帰りは歩いて町に帰るのもおすすめ。
撮り方のポイント
とにかく広大な風景が広がるので広角レンズ、もしくはパノラマ撮影ができるカメラがあると活躍することだろう。また修道院をクローズアップするには望遠系のレンズもあるといい。カランバカの町をスナップして歩くのも楽しい。