ルーマニア北部スチャヴァ県に所在する教会群は世界遺産「モルドバ地方の教会群」として登録されている。ルーマニア正教会の7つの教会を指し、およそ1487年から1532年の間に建設されたという。キリストの受難と復活の物語、オスマン帝国との戦争が壁画に描かれている。
スチャバの宿は予約していたが場所がさっぱりわからなかったが、宿の奥さんが駅まで迎えに来てくれていた。 昨日、ダメもとで到着の電車の時間をメールしておいたのがよかったのだろう。 宿は家族経営の民宿のような感じで部屋もシングルでとても感じが良かった。
教会は広範囲に散らばっていて公共の交通機関で回わるとそれだけで3日はかかるという。 タクシーは高いしと思い、昨日から一緒の日本人と3人でレンタカーをすることにした。
5つの教会とはアルボレ、スチェビツァ、モルドビツァ、ヴォロネツィ、フモールを差す
ちなみに世界遺産に登録されているのは以下の教会(Wikipediaより)
・前駆授洗イオアン斬首教会
・フモール修道院(Humor Monastery)の生神女就寝教会
・パトラウツィの聖十字架教会
・聖ニコラエ教会とプロボタ修道院のCatholicon
・聖ゲオルゲ教会
・ヴォロネツ修道院
ドラゴミルナ教会は世界遺産ではないがユニークな細長い姿が印象的だった。
最後の審判の壁画で知られるヴォロネツィ修道院
外務書記官トアデルブブイオグと妻のアナスタシアによって建てられたフモール修道院
カーナビがついていたが道に何度も迷いながらもなんとか5つの教会すべてを1日で見ることができた。 一番有名な歴代の統治者以外が建設した、外壁画のある唯一の修道院であるスチェヴィツァ修道院
また迷ったおかげでもう2つの見どころも見て回ることができた。 結局1日の走行距離は250kmに達し、公共の交通機関で3日かかるのも納得できる。
世界遺産情報
Churches of Moldavia
登録区分 文化遺産
登録基準 1,4
登録年 1993年
行き方
ルーマニアまでの直行便はないのでヨーロッパまたは中東で乗りついでいくことになる。首都のブカレストから起点となる町スチャバまでは電車で約7時間、飛行機で約1時間で行くことができる。教会めぐりには公共の交通機関が少ないのでタクシーかレンタカー利用がお勧め。バスを使うとすべて回るのに数日見ておかないといけない。
撮り方のポイント
教会内部は撮影禁止のところが多いので注意が必要。外観の壁画を撮影する場合は曇りの日はいいが晴れている場合は影になっている面を撮影するほうが全体を均一な明るさで撮ることができる。暗くなる場合は露出補正をプラス側に調整して撮るといい。