ドゥッガ(チュニジア)

標高600mの丘の上に築かれた大規模な古代都市の遺構でローマ時代以前と、その後のビザンチン時代の歴史の痕跡も残されている
ドゥッガは、紀元前ヌミディア王国の重要な都市として建設され、後にカルタゴ、次いでローマに征服され、紀元2~4世紀には大いに繁栄し人口は1万人以上だった。

この遺跡は今まで見たなかでもかなり保存状態がよく、かなり広大な範囲に渡って広がっていた。

ドゥッガのシンボル的存在のキャピトルと言われる神殿を中心に、女神たちを祀ったとされるカエレスティス神殿、アーチが美しいアレクサンデル・セヴェルスの凱旋門、ローマ人の住宅街などを見ることが出来る。

巨大なテアトルこと半円形の劇場があり丘の傾斜を利用して観覧席が設けられている。2世紀に造られたもので、3500人を収容できるという。

居住区には住居の跡がびっしりと並ぶ。見事なモザイクも発見されていて、
モザイクのあった家はモザイクの内容からディオニッソスとユリシーズの家と呼ばれている。
4時間ほど見て回ったがそれでも足りないくらいだった。

世界遺産情報
Dougga
登録区分 文化遺産
登録基準 2,3
登録年 1997年
行き方
日本からチュニジアへの直行便はなく、中東やヨーロッパでの乗り継ぎとなる。首都のチュニスからは約100kmの距離でバスとタクシーを使っていくことができるが帰りのことも考えると車をチャーターしていくのがおすすめ。
撮り方のポイント
特別な撮り方は必要ないが、円形劇場などは広角レンズを使うとその大きさを表現することができる。撮影しながら見て回ると最低数時間はかかり、日中の日差しは非常に強烈なためこまめな水分補給を忘れないようにしよう。